幼少期からの夢であった歯科医師となり、
「この仕事は本当に自分にとって天職」と院長
子どもから大人まで様々な年代の方が通いやすいような医院空間づくりを常に心掛け、地域に根差した医院を運営中
開業を目指した時期
大学卒業で進路を決める時点で、開業を目指すことを決意していました。
開業医を目指す以外にも、大学に残るなど色々な選択肢を考えましたが、臨床が好きだったこと、研究にはあまり興味がなかったことなどから開業を志す事にしました。
ただ力はまだなかったので、具体的な開業のタイミングまでは決めてはいませんでしたね。
開業のきっかけ
勤務医時代は「ずっとこのまま勤務医でいいかな」と思えるぐらいとてもいい環境でした。
勤務医として働きながら、不動産業をしてもいいかとも考えた時期もあるくらいです。
ただ、自分がもし体を壊したときにも、雇用し続けてもらえるかという不安や、マイクロスコープを使った診療や矯正など、職場環境的な制約があり出来なかった“自分でやりたい診療”が出てきた事が、開業を意識するきっかけになりました。
逆に言うと、勤務医としてのビジョンがはっきりと示され、診療の自由度があれば開業していなかった可能性もあります。
開業するなら、「土地選びからしたい」ということもあり、土地を探し始め、最初に候補地となった場所を見た時に、いよいよリアルに開業を意識するようになりました。
結局最初の候補地は契約しなかったのですが、他にいい土地が見つかり契約出来たことで、退職を決意し開業医としての舵を切ることになりました。
まずは技術面の向上です。特にインプラントと矯正の勉強をしっかりと行いました
開業してから勉強するのではなく、自分が開業した際にはしっかりと症例を受けれる技術を身に着けておき、開業時にはしっかりとブランディングできるよう準備を行っていきました。
またFPを取得し、お金周りの知識も準備していきましたね。
当然、開業の為に人と会って話したり、土地を探したりなどの準備も数多く行っていました。
また、非常に多くのセミナー受講や教材の購入をしました。
技術面では、矯正に関しては下間先生の矯正セミナー、インプラントに関してはオステムのセミナーやJACID インプラント100時間コース参加がオススメです。
それ以外では船井総研などのセミナーやDVD・本などからのインプットを中心に準備していきました。
広く浅くではないですが、1つに絞らず色々と学び、引き出しを多く身に着け、対応できるパターンに幅をつけるスタイルで学んでいましたね。
経営やチームビルディングなどはあまり準備ができてなかったので、開業後苦労しました。
勤務医時代は、よい治療をすればそれでいいと考えていたのですが、それ以外のバックオフィス業務の多さや、経営の難しさは開業後に知ることになります。
勤務医時代に戻って、しっかりと勉強できるかというと実際問題は難しいと思います。
チームマネジメントなどは、勤務医時代にもそれなりに行っていたつもりでしたが、本物の経営者としての苦悩とは別物と感じます。
自分が興味がある事だけでなく、1年のテーマを決めて行動や準備するのが良いのではないかと思いますね。
まずは自分が行いたい診療ができる医院である事だと思います。
そしてトップを含め模倣となる人、背中を見て追いかけられる人がいる医院かどうか。
そして成長を見守ってくれる、勤務している先生がしたいことを応援してくれる、また応援する仕組みがある医院を選ぶと良いと思いますよ。